税理士ブログ
事業計画書が起業家にもたらす大きなメリット!
はじめに
こんにちは!
東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所、税理士の阿部です。
今回は、事業計画書が起業家にもたらすメリットについて解説したいと思います。
起業家の現状を知る・・・
起業してから3年後の企業の生存率をご存知でしょうか。
実は3年後に生存している企業の割合は38%です。
4割近い会社が3年後の決算処理をすることなく潰れているということです。
さらに5年後の生存率はどうなるでしょうか。
答えはぐっとさがって15%です。
100社あったとすれば15社しか生き残りません。
ほとんどの会社が5年後には潰れているというのが現実です。
(10年後は6%という数字に下がります。)
数字で見ると非常に厳しく感じるデータですね、、
そして一方、このようなデータもあります。
起業するときに質の高い事業計画を作成して、税理士などの専門家と提携しながら経営を進めた会社の3年後生存率は?
答えは92%。
そうでない会社の3年後生存率38%に比べると2倍以上の数字となっています。
事業計画書作成の効果
起業セミナーによっては事業計画書のテンプレートが特典でもらえるものもあります。
そして自分いざ作成しようとすると手が止まってしまいます。
頭の中の事業イメージを具体的な数字や文章に落とし込もうとすると、
実際は様々な障壁があることに気づくことが理由です。
その後手を付けずに置いておく期間が長いほど、事業計画書作成がおっくうになってしまいます。
とくに起業後は営業や諸手続に追われ、事業計画作成に充てる時間はほとんど無になります。
しかし、先ほどの生存率を振り返ってみると、、、
やはり事業計画書の作成を避けて通るのはリスク大です。
起業をすると志して、3年後5年後と生き延びていくためには、
計画的な事前準備をすることが非常に重要になってきます。
起業する理由は千差万別ですが、共通するのは達成したい目標や目的があるからだと思います。
起業家は会社員に比べると自由に事業設計できるので、その分目標や目的の選択肢は広いです。
考え始めると色々な目的や目標が思い浮かんでまとまらないこともあると思います。
事業計画書は起業家の頭の中をクリアにします。
クリアにすることで、目の前の課題から将来の課題を前もって把握することができ、
どのように解決していくかを合理的に考えることができるようになります。
頭の中の「見える化」は先ほどの3年生存率が2倍以上となったことの理由の一つだと考えています。
事前に何を準備するのが必要かが明確になるということです。
もう一つの効果として、事業計画書を作成すると、外部へ発信することが可能になります。
自分の事業計画を主観から離れ、客観的な意見を踏まえてブラッシュアップすることができます。
また、事業計画が共感されると、仕事上でのパートナーを確保することに繋がります。
もちろん金融機関の融資の際の面接でも自分の言葉で発信することが容易になります。
このように事業計画作成のメリットとしては、
「自分の計画がクリアになること」「事業計画を外部に発信できること」
の大きく2つあることがお分かりいただけるかと思います。
おわりに・・・
冒頭の企業生存率からもお分かりいただける通り、
起業する際には「事業ビジョンの見える化」が欠かせません。
また外部に発信することもでき、相手の共感を得るための有効なツールであるといえます。
頭の中に描いたビジョンを事業計画書に落とし込み、スタートダッシュを図りたいところですね。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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