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輸入取引ではどの勘定科目を使用するか

投稿:2018.04.24  更新日:2021.12.13

 

はじめに

東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所の税理士の阿部です。

今回は輸入取引を行ったときの実際の会計処理についてご説明します。

項目ごとの勘定科目

まず、項目ごとに使用する勘定科目を整理します。

代表的な取り扱いは下記の通りです。

 

商品・・・・・・・・・仕入、仕入高、商品仕入etc

運送費用・・・・・・・仕入、仕入高、商品仕入etc

保険料・・・・・・・・仕入、仕入高、商品仕入etc

関税・・・・・・・・・仕入、仕入高、商品仕入etc

通関料・・・・・・・・仕入、仕入高、商品仕入etc

消費税・・・・・・・・仮払消費税(税抜処理)、仕入(税込処理)

いつ仕訳を計上するか

輸入取引は国内取引と処理が異なります。

一般的な国内取引では、

仕入先から商品の引渡しを受けたときや、

社内で検収が完了したときに、

仕入れとして計上することが多いです。

一方、

輸入取引では、貿易条件が様々であるため、

一定の規定がありません。

そのため、

個々の貿易条件によって、

それぞれ判断することになります。

一般的に多く採用されているのが、

仕入先が通関手続きを終えて、

船に積んだ時点で仕入れに計上する方法、

『船積基準』などと呼ばれます。

したがって、

商品の引き渡しを受けたときに計上する国内取引より、

輸入取引の方が計上のタイミングは早くなります。

頻出の貿易条件の用語

下記は貿易取引で頻繁に交わされる、

貿易条件の用語です。

商品運搬に係る諸費用負担の取り決めを定めたものです。

FOB(Free On Board)

商品を船に積み込むまでの運賃と保険料を売り主側が負担します。

船に積んだ後は、輸入した側が運賃と保険料を負担します。

引き渡しは船上です。

CFR(Cost and Freight)

売り主側は、商品が輸入港に到着するまでの運賃を負担します。

一方、

輸入した側は、船積み後の保険料を負担します。

引き渡しは船上です。

CIF(Cost,Insurance and Freight)

売り主側は、商品が輸入港に到着するまでの運賃及び保険料を負担します。

一方、

買主側は、商品が輸入港に到着後の費用を負担します。

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございます。

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