税理士ブログ
売上管理でも重要!請求書作成の基礎知識
はじめに
東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所、税理士の阿部です。
今回は請求書作成のために知っておくべきポイントについて解説したいと思います。
請求書の役割
事業をしていなければ支払う側として受け取る機会の方が多い書類ですが、
いざ事業を始めて作成する側になると記載内容に戸惑うケースもあるかと思います。
請求書は『提供した商品やサービスの対価として、取引先よりお金の入金を受けるため』に作成する書類です。
また、税務調査の際にはお金の入出金を証明する重要な書類となります。
取引先よりスムーズに入金を受け、事業の資金繰りを確実なものにするためにも、
請求書は注意して作成したい書類の一つになります。
請求書の記載例
請求書の作成においては、こうしなければならないというようなルールは存在しません。
そのため大きさ・形状は会社によって多種多様です。
しかしどのような大きさ・形状でも、取引先より確実に入金を受けるためには、
記載する情報は正確に記入する必要があります。
↓クリックいただくと大きくなります。
①取引先名を㈱や㈲などと省略せず、正確に記入
②請求書の発行日を記入
③自社管理用で必要があれば番号を記入
④自社名・住所・TELなどを記入し、押印
⑤正しい請求額を記入
⑥消費税の税込or税抜を明確にする。
⑦商品の内容を正確に記入
⑧振込の場合、銀行名・支店名・口座種類・口座番号・口座名義を正確に記入
⑨後々のトラブル防止のため角印を押印
作成上の注意点
消費税の計算
消費税を計算する際に、小数点以下の数字が出た場合の取扱いを決めておく必要があります。
四捨五入・切り上げ・切り捨てのどちらでも選べますが、一度選択した方法で継続して計算する必要があります。
送付方法
請求書の送付方法としては、郵送・メール・FAX等があります。
相手先企業によって取り扱いが異なるところですので、事前に確認をしておくことが望ましいです。
管理のしかた
完成した請求書は2部プリントアウトし1部は取引先発行用、もう1部は自社の控用としてファイリング
しておき、入金があった分の請求書については、入金済み分としてもう一つファイルに移しておくことで、
入金管理がより確実となります。
請求書を作成しない取引のリスク
そもそも請求書を作成しない取引はリスクが大きいので、口頭ではなく書面やデータで残すことが大事です。
口頭だけだといつまでにいくらの金額を「支払う」「受け取る」といった権利義務が証拠として何も
残らないため、内容を忘れてしまったり、相手先ともめた場合、最悪回収不能となるケースもあります。
またしばらく入金が無い取引先に対しては、時効によって回収する権利が消滅してしまうことを防ぐために、
時期を見て売掛金の残高確認書に押印してもらうなど回収には万全の策をとることをお勧めします。
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
税金や会計でお困りのことがございましたらお問合せフォームをご利用ください。
東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所、税理士の阿部でした。