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会社の効率性を分析するときに使用する比率についてひとまとめ

投稿:2016.05.19  更新日:2021.08.17

はじめに

こんにちは!

東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所、税理士の阿部です。

今回は、会社の効率性を分析するときに用いる比率について解説していきます。

効率性を分析するための比率

前回の安全性分析に引き続いて「効率性」を分析する比率をご紹介します。

「どれくらいのお金を投資してどれくらいのお金を生み出したか」を比率によって数値化します。

効率よくお金を使うということは、小さい投資からより大きな収益を生み出すことを意味します。

A社が5,000万円の設備投資をして売上1億円を計上し、

一方B社は同額の設備投資から8,000万円の売上計上に留まった場合、

資産を効率的に運用しているのはA社と判断できます。

効率性を図る代表的な比率をいくつかご紹介します。

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売上債権回転率

売上高/受取手形+売掛金

売上がどれくらいの速さで回収されるかを示す比率です。

売上を現金で回収する業種、例えば飲食業や小売業などでは回転する速度は速くなります。

過去の比率と比較して低下している場合は、売掛債権の回収が遅くなっていることなどが考えられ、

債権の回収努力をするなどの対策が必要です。

棚卸資産回転率

売上高/棚卸資産

商品や製品などの棚卸資産がどのくらいの頻度で回転しているかを示す比率です。

小売業や卸売業など在庫をもつ業種にとっては重要な比率であり、

商品ごとに算出することでどの品物が売れているかを確認することができます。

数値が低いと在庫が過多になっているケースが多く、

そのような商品は値下げなどで対応して比率を改善する必要があります。

また比率を定期的に管理することで、必要な時に必要な量を仕入れることが可能となり、

無駄な在庫が生じないようにすることができます。

有形固定資産回転率

売上高/有形固定資産

建物や機械装置などの有形固定資産をどれだけ効率よく使用したかを分析する比率です。

数値が高ければ高いほど、設備投資した資産から効率よく収益を生み出していると判断できます。

反対に、数値が低いと設備投資はしたもののそれに見合う売上が計上されていないことになります。

生産構造を見直したり、古くなったりしたものや使用していない資産については除却するなどの対策が必要です。

買入債務回転率

仕入/支払手形+買掛金

商品などを仕入れた代金をどのくらいの速さで支払ったかを示す比率です。

比率が大きいほど支払いが早いと判断されます。

先ほどの売上債権回転率とは反対の考え方となり、買入債務回転率が大きくなっているときは、

支払いの先延ばし交渉をするなど資金繰りの面から対策が必要となります。

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございます。

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