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一例を用いた資金繰り表の作成方法とその効果

投稿:2016.05.17  更新日:2021.08.17

はじめに

こんにちは!

東京都新宿区西新宿の税理士法人阿部会計事務所、税理士の阿部です。

今回は、資金繰り表の作成方法について解説したいと思います。

資金繰り表の重要性

資金繰り表は決算書には含まれないものですが、経営を継続するために重要な書類の一つです。

会社が赤字決算となった場合でも、その分を補てんする資金があれば経営を継続することは可能ですが、

黒字となった場合でも肝心のお金が足りなくなれば経営の継続が困難になることがあります。

いわゆる黒字倒産です。

会社が利益を出すことは大きな目標ですが、それと同じくらいお金をもっているかどうかは重要です。

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 資金繰り表作成の効果

 ①無駄な支出があるかどうかチェックできる

直近の資金繰り表を確認することにより、支出の季節的な大小や、

どの経費に支出が多いかといった傾向が把握できるため、それに応じた適切な対策を打つことができます。

 ②資金不足の原因が明らかになる

資金繰りに余裕がなくなったときなど、

入金時期の遅れや支払うタイミングが早かったというような具体的な原因が明らかになります。

また、対策を打つことで、将来資金不足となる原因を早めに解消することが可能となります。

 ③予実管理として活用できる

資金繰り予定表と資金繰り実績表の両方を作成することにより、予算と実績の差違を確認することが出来ます。

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作成方法と一例

 資金繰り表は貸借対照表や損益計算書などの決算書とは異なる書類であり、定まった形式はありません。

会社の資金の流れなどに応じて、分かりやすい資料となるように作成することが重要です。

記載する内容としては次のものが挙げられます。

 ・前期繰越額・・・前月末残として記載された金額(当月の初めの残高になります)

・当月入金額・・・当月に入金になった金額

・当月出金額・・・当月に出金した金額

・翌月繰越額・・・前月繰越金額+当月入金額-当月出金額

前月繰越額と翌月繰越額は、資金繰り表の初めと終わりにそれぞれ記載することになりますが、

「当月入金額」と「当月出金額」については内容ごとに分けて記載する必要があります。

入金額に記載される項目としては売上の入金や、銀行などからの借入れ、

固定資産の売却収入などが挙げられます。

一方出金額には、仕入の出金、電気代などの経費、借入れの返済などが含まれます。

下図は一例となりますので、ご参考にしてください。

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おわりに

資金繰り表は決算書には含まれませんが、現金を管理するツールとして非常に重要なものです。

また、社内でのコミュニケーションツールとしても役立つことから、経営に関して円滑な意思決定を行う上でも有用です。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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