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足腰も歳を取りましたな in パリ

投稿:2026.10.15

少しお休みをいただき、フランスパリへ行ってきました。

旅先では、普段と違う景色を見るだけでも気分が変わります。

もっとも、見たい場所を詰め込むと、気分より先に足腰に変化が出てきます。

「まだ歩ける」と「そろそろ座りたい」の相談を重ねながらの、短いパリ滞在でした。

空港では、まず案内板とにらめっこ。

普段は数字を読む仕事をしていますが、便名や時刻に外国語が加わると、

急に読む速度が落ちます。場所は変わっても、確認作業だけはいつもどおりです。

今回は電車でパリ市内へ。

知らない駅で乗り換え、目的の駅名を見つけると、それだけで小さな達成感があります。

地上に出る前に、ひと仕事終えた気分になりました。

シャンゼリゼ通りでは、お店にも立ち寄りました。

通りから眺める建物やショーウィンドーも印象的。

夕方になると灯りが映えて、つい写真を撮りたくなります。

凱旋門の前でも一枚。

大きな建物を背景に自分も入れようとすると、なかなか難しいものですね。

凱旋門を優先した結果、私は隅から少しだけ参加する形になりました。

主役を立てる姿勢は大切です。

歩いたあとは、Café Maillotineで食事を。

テラスに座り、行き交う人や車を眺めながら、ひと息つきます。

赤ワインと一緒にいただいたのは、ステーキとフライドポテト。

長い移動のあとには、こういう分かりやすくおいしい組み合わせがうれしいものです。

次の予定を考えるのをやめて、目の前の料理をいただく。

ようやく、気持ちも旅先に到着した感じがしました。

ホテルからは、エッフェル塔の見える景色も。

空の色が変わるにつれて、街並みの表情も少しずつ変わります。

写真を撮ったあと、しばらくそのまま眺めていました。

普段、画面ばかり見ている目にも、少し遠くを見る時間を。

昼間は街を歩きました。

並木道や建物の窓、通り沿いのカフェ。

目的地へ急ぐより、途中で目に入ったものを眺めながら歩くほうが楽しいこともあります。

ただ、景色につられて歩いていると、帰り道の距離を忘れます。

好奇心は元気でも、脚力は別会計でした。

オルセー美術館にも足を運びました。

こちらはゴッホの《アルルの寝室》。

見覚えのある作品でも、実際に目の前にすると、色や絵の具の質感に目が向きます。

専門的な知識はなくても、「この色が好きだな」「もう少し見ていたいな」と思える。

それだけでも、十分に楽しい時間でした。

マネの《笛を吹く少年》も。

背景がすっきりしているぶん、少年の姿や表情が目に入ってきます。

本や画面で見ていた絵と、こうして対面できるのは、美術館ならではですね。

作品を見て、少し離れて眺め、また近づく。

いつもよりゆっくり物を見る時間になりました。

その後は、奇跡のメダイ教会へ。

にぎやかな通りを歩く時間とはまた違う、静かなひとときでした。

旅先でこうした場所に立ち寄ると、自然と少し足取りもゆっくりになります。

コンコルド広場では、オベリスクを眺めました。

周囲では作業も行われていて、歴史ある景色の中にも、今の街の営みが見えます。

写真で見ていた場所にも日常があるのだと、当たり前のことを改めて感じました。

そして、よく歩いたところで、そろそろ食事の時間です。

La Maison de l’Aubracでは、ソーセージとアリゴをいただきました。

アリゴは、じゃがいもにチーズを合わせた、よく伸びる料理。

香ばしいソーセージと一緒に食べると、なかなか手が止まりません。

見た目は素朴ですが、満足感はしっかり。

歩いたぶんの補給、という説明で自分を納得させながら、おいしくいただきました。

好きな作曲家、ドビュッシーのお墓も訪ねました。

いつも聴いている音楽をつくった人が、ここに眠っている。

そう思うと、普段は遠い存在に感じる作曲家が、少し身近になります。

花や小さな手紙などが供えられている様子にも、

今も多くの人に音楽が届いていることを感じました。

帰ったら、またゆっくり聴きたいと思います。

滞在中、Café Maillotineには何度かお世話になりました。

エスカルゴは、香草とにんにくの風味が食欲をそそります。

残ったソースにパンを合わせると、そちらもなかなか止まりません。

パスタもいただきました。

大きな筒状のパスタにソースが絡み、ひと口ごとにしっかり満足感があります。

同じお店でも、違う料理を選ぶ楽しみがありました。

旅先で「ここなら安心して食事ができる」というお店が見つかると、

それだけで少し気が楽になりますね。

そして、最後には甘いものも。

こんがり焼かれたパンに、アイスクリームとソース。

お腹は十分満たされていたはずですが、こちらは別腹です。

温かいパンと冷たいアイスを一緒にいただく時間も、いい思い出になりました。

オニオングラタンスープも印象に残った一皿です。

表面の香ばしいチーズと、その下の温かいスープ。

歩き疲れたあとに椅子に座り、ひと口ずついただいていると、

身体だけでなく気持ちまでほぐれていくようでした。

Le Congrès Maillotでは、チキンのサラダをいただきました。

お肉にパスタ、パンと続いたので、ここで少し野菜も。

ただ、運ばれてきたのはチキンもたっぷりの一皿でした。

「サラダ」という響きから想像していたより、ずっと頼もしい食事です。

今回の旅を振り返ると、美術館や街の景色と同じくらい、

こうした食事の時間が印象に残っています。

特に今回は、レストランに恵まれました。

よく歩いて、おいしいものを食べて、しばらく座ってひと息つく。

その繰り返しの中で、日頃の疲れも少しずつ癒やされた気がします。

足には多少の疲れを残しつつ、気持ちは軽くなって帰ってきました。

そして、帰ってから食べるいつもの味にも、ほっとひと息。

遠くまで出かけると、身近なおいしさにも改めて気づくものですね。

また訪れる日を楽しみに、日々の仕事に励みたいと思います。

旅の間は胃袋によく働いてもらったので、今度は私が働く番です。

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